ニールセン・カンパニー、リサーチ&インサイト/テレコムプラクティス、シニアマネージャー、ドン・ケロッグ氏
外出先での電子メールのチェック、ソーシャル・ネットワークを通じた友人とのつながり、ターン・バイ・ターンのナビゲーションの使用など、スマートフォンの機能は、より多くの消費者に、シンプルな携帯電話からより洗練されたデバイスへの飛躍を確信させている。 ニールセンのデータによると、'10年第1四半期現在、モバイル消費者の23%がスマートフォンを持っており、'09年第2四半期のわずか16%から増加している。
スマートフォン市場でシェアを争っているのは、テック業界で最も熾烈な競争相手である2社だ: 象徴的なiPhoneを擁するアップルと、急成長中のアンドロイドOSを擁するグーグルだ。
2009年第4四半期から2010年第1四半期にかけて、スマートフォン市場におけるアンドロイドとiPhoneのシェアはそれぞれ2%増加した。同時に、スマートフォンのリーダーであるブラックベリーのシェアは2%低下し、スマートフォン全体の35%に、マイクロソフトのウィンドウズ・モバイルOSも2%低下し、19%に低下した。
AndroidユーザーとiPhoneユーザーはどちらも男性に偏っているが(Androidユーザーの男女比は54/46、iPhoneユーザーの男女比は55/45)、いくつかの顕著な違いがある。Androidユーザーの55%が34歳以下であるのに対し、iPhoneユーザーの47%は34歳以下である。通常そうであるように、年齢は収入と学歴の主要な決定要因でもあり、Androidユーザーは若干裕福でなく、学歴も低い。
iPhoneとAndroidが他のスマートフォンと一線を画しているのは、おそらくOSへの忠誠心だろう。iPhoneユーザーの80%は、次のデバイスにiPhone OSを搭載することを望んでいるのに対し、Androidユーザーの70%は別のAndroidデバイスを望んでいる。ブラックベリーユーザーの47%だけが次のブラックベリーを望んでおり、ウィンドウズモバイルユーザーの34%だけが次のウィンドウズモバイルデバイスを望んでいる。
OSの変更を希望するAndroidユーザーとiPhoneユーザーのうち、AndroidユーザーがiPhoneを試してみたいと思う割合は、iPhoneユーザーがAndroidを試してみたいと思う割合の2倍である。iPhoneの普及率がAndroidの3倍であることを考えると、より多くのiPhoneユーザーがAndroidを試したいと考えていることになる。
最後に、AndroidとiPhoneの利用プロファイルは、他のスマートフォン市場よりも似ている。より幅広いタイトルを利用できるiPhoneユーザーは、ゲームをダウンロードしたり、オンラインで遊んだりする傾向が強いのは予想通りだが、Androidユーザーもまた、幅広いアクティビティに携帯電話を利用しているようだ。Androidユーザーは、着信音、写真、壁紙のダウンロードやアップロードなどのファイル転送を行う傾向が高い。