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有料動画サービスの女性及び若年層の利用者が増加

1分で読めるシリーズ|ニールセン デジタル シニアアナリスト 宗像直樹|2021年4月号

昨年、オンライン動画サービス市場では大きな動きがありました。アドレポート2021(Nielsen Video Contents & Ads Report 2021)」によると、インターネット利用者における有料動画サービスの利用率は昨年の30%から36%に増加していることが分かりました。この成長率の伸長は直近3年間では最も大きなものとなっています。

有料動画、昨年大きく利用者が増加しているが、最近利用し始めた人が既存の利用者と同じ利用者であると捉えられる、それは適切な理解ではありません。

主要動画サービス直近1年以内に利用し始めた人と、1年以上前から利用している人と比較したところ、性別では、最近利用し始めた人が52%を占める一方で、既存の利用者では女性の割合が46%になっています。49歳の人が多くなっていた(図表1)。女性の幅広い年代で利用者が多くなっていた、利用を開始した理由として「話題になっているから」回答が多いことを考慮した、動画サービスの様々なコンテンツがメディアで話題に上がったきっかけに、緊急事態の発令に伴う外出制限により、休日の過ごし方1つであった映画館での鑑賞が難しくなった、緊急事態宣言発令中においてテレビドラマの新しい作品の制作本数が減った期間があった要因となり、新たに生まれた時間を楽しむために利用し始めた可能性がある、職業別に見ると最近利用者が減っていた、家族の割合は多くなった-COVID-19,(株19の影響で、自宅でのオンライン授業が増加して外出が減少したことを受け、通学時間の代わりに生じた新たな時間動画サービスの利用に充てることが考えられます。

性別×年齢構成

主要動画サービス1年以上前から利用している人では、洋画や邦画のジャンルを好んで視聴する映画好きが多い一方で、直近1年以内に利用し始めた人では、邦画に加え、アニメ、国内ドラマのジャンルも同程度に視聴しています。さらに、多くのメディアで話題になった韓流ドラマの視聴も多くなっています(図表2)。

有料動画サービスで視聴したいジャンル

有料動画サービスの利用率はこの1年間で大きく伸長しました。また、動画サービスを最近利用し始めた人や若年層が多く、メディアで動画サービスのコンテンツが話題になっているきっかけになって、外出制限で生まれた新たな時間を自宅で楽しむために有料サービスを使い始め、既存の利用者が好んで視聴していた洋画、邦画のジャンルに加え、アニメ、国内ドラマに同程度に視聴、さらに韓流ドラマの視聴が多くなることが分かった。

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