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体重だけの問題ではない:健康な体を目指す世界の消費者の取り組み
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体重だけの問題ではない:健康な体を目指す世界の消費者の取り組み

関連資料:健康とウェルネスに関するグローバル調査に関するレポート【日本語版】はこちら

新しい1年が始まり、世界中の人々が昨年の自身の生活習慣を反省し、今年こそはと誓いを新たにしています。ニールセンがこのたび実施した健康とウェルネスに関するグローバル調査でも、3万人のオンライン回答者の約半数が自分は太りすぎであると感じ(49%)、ほぼ同数が減量に励んでいる(50%)と回答しています。では、最も人気を集めているのはどのようなダイエットでしょうか。

大多数は効果が実証された減量法、すなわち食事の改善と運動を頼りにしています。減量を試みている人の75%が食事の内容を見直し、ほぼ同数の72%が運動を取り入れると答えています。食事・運動以外の方法を挙げた人は少数で、ダイエットピル/バー/シェイクが11%、処方薬が7%、その他が6%でした。

世界の消費者はなるべく体によい食品を選ぶことで健康の増進に努めていますが、体重を減らすことだけを目的にしているわけではありません。回答者の約75%が「体は食べたものでできている」と感じており、肥満や糖尿病、高コレステロール、高血圧などの予防につながるとされる食品を積極的に選ぶ人は8割近くにのぼります。これに対して、食品・飲料メーカーは、砂糖、コレステロール、トランス脂肪、飽和脂肪、塩分を減らしたあるいはなくした製品の開発に注力していますが、そうした動きはまだ始まったばかりです。果物、野菜、繊維質、タンパク質を成分に含めた全く新しいタイプの製品、あるいは近年注目を集めるプロバイオティクスなどの栄養素を取り入れた画期的な製品の開発も試みる価値がありそうです。

ニールセン・グローバル・プロフェッショナル・サービス担当のエグゼクティブバイスプレジデント、スーダン・ダンは次のようにコメントしています。「メーカーや小売業者が消費者に求められ、必要とされる製品やサービスの提供を通じて世の中の健康意識をさらに高めることは十分に可能でしょう。ダイエットの流行はすぐに過ぎ去りますが、おいしく簡単に調理でき、体にも良いという食の基本に立ち返った、画期的な製品は市場に留まることができます。そのためにはまず、製品開発の焦点をどこに定めるべきかを知ることです。」

ナチュラルで体に良い栄養素を含む食べ物が最も望ましい

食べ物のことになると、消費者は基本に立ち返ります。健康に関する様々な項目についてそれぞれがどの程度重視しているかをアンケートで尋ねたところ、新鮮でナチュラル、かつ、加工を最小限に抑えた食品が最も望ましいという結果になりました。全回答者の43%が天然原料100%であること、および遺伝子組換え(GMO)でないことがそれぞれ非常に重要であると感じ、これらの特性は調査対象となった全27項目の中で最も重視されています。さらに全体のおよそ4割が、人工着色料無添加(42%)、人工調味料無添加(41%)、野菜/果実由来(40%)をそれぞれ非常に重要な特性として挙げています。

また、病気の予防、あるいは健康増進に役立つ効能を備えた食品も求められています。回答者の36%は繊維質を豊富に含むことが非常に重要であると答え、さらに栄養面でのニーズを満たすための特性としてそれぞれおよそ3割が高タンパク(32%)、全粒・未精白(30%)、カルシウム強化(30%)、ビタミン強化(30%)、ミネラル強化(29%)を挙げています。

逆に少ないほうが望ましいと考えられているのはコレステロール(38%)、塩分(33%)、砂糖(32%)、脂肪分(30%)で、それぞれ3人に1人が非常に重視しています。この他にもブドウ糖果糖液糖無添加は26%、カフェインフリーは23%、グルテンフリーは21%が非常に重要であると感じています。

環境や社会経済的要素もまた、購買行動を左右します。およそ3人に1人が持続可能な方法/フェアトレードの原材料を使っていること(35%)、オーガニックであること(33%)を重視し、4人に1人は近郊・地元で取れた香料・食材を使っていること(26%)が望ましいと答えています。

レポートでは以下のテーマについても取り上げています:

●食品の健康関連特性に対する考え方は、世界の各地域でどのように異なるのか
●健康関連の特性を持つ食品に対する消費者の価格許容度
●今後市場の拡大が予想されるカテゴリーと縮小が見込まれるカテゴリー