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今、若者に人気のアプリ、来年には何個残っている?
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今、若者に人気のアプリ、来年には何個残っている?

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2017年11月に弊社が発表したニュースリリースによると(こちら)、スマートフォンで1か月の間に1回以上利用されるアプリの平均個数は昨年と同じ30個となり、使うアプリの個数は変わっていないという結果になっていました。しかし、あるユーザーにとっては昨年と今年では利用するアプリの種類が変わっていたり、先月と比べても変わっている可能性もあります。Google PlayストアやApp Storeに登録されているアプリの数は200万個を超えるといわれています。このような状況において、アプリを運営している企業にとっては、この30個に入ることが重要になってくるため、月々の利用者数や利用頻度といった数値を確認していることと思います。こうした絶対的な数値も非常に重要ですが、あるカテゴリにおいて毎回使いたいと思ってもらえるアプリになっているのかを図る指標として、他社サービスと比べた時のランキングをみていくことも重要です。
そこで、今回はアプリ利用者数ランクの変動について、ご紹介いたします。

今、若者に人気のアプリ、来年には何個残っている?

アプリ利用者数TOP10はほとんど入れ替わらない
まずはアプリ利用者数TOP10の顔ぶれを2016年10月と2017年10月とで比較してみましょう。今回は、特に新しいサービスへの移り変わりが早い若年層18-34歳に着目し、TOP10アプリの変動を見ていきたいと思います(図表1)。TOP10のうち順位が変わったのは4つで、新しくTOP10入りしたアプリはInstagramの1つだけでした。この結果は月々の変動を見ても同様で、TOP10入りすることが容易ではないことがわかります。そのような中、昨年12位であったInstagramが1年間で7位にまでランキングを上げたことは、大躍進であったといえます。

TOP100へのハードル
TOP10に入ることが非常に困難であることがわかりましたが、では、さらに下位のランクではどうでしょうか。2017年10月時点の18-34歳が利用するアプリの利用者数100位は93万人が利用していました。そこで、ここでは、昨年はランク外だったアプリのうち新たにTOP100入りしたアプリに着目してみましょう。
結果としては、2017年10月時点で100位内に新たにランクインしたアプリは15個でした。15%が入れ替わっている結果となっており、TOP10と比べると、TOP100に入る余地があることがわかります。月々の変動をみても、平均して月に6個のアプリが新たに下位からTOP100入りを果たしています。

成熟期にあるスマートフォンのアプリ市場において必要な視点
Top10と比較すると余地があるとはいえ、もちろんどのアプリにでもできることではありません。そこで、昨年から大きくランクをあげたアプリの例を見てみましょう。以下は2017年10月時点で昨年から50位以上ランクを上げた5つのアプリです。

それぞれの特徴を見てみると、「Coke ON」や「ピッコマ」はTV CMでも宣伝されており、広く認知を獲得していたことが想定されます。「B612」や「Foodie」のような写真加工アプリは、流行語大賞を獲得した“インスタ映え”にとって欠かせないアイテムといえます。そして、採寸用スーツの販売を開始し話題を集めている「ZOZOTOWN」は、「ツケ払い」を開始した2016年11月や「送料自由」(現状は一律200円)を実施した2017年の10月でランキングを上げていきました。
18-34歳のスマートフォンユーザーの数は2016年10月の2,028万人に対して2017年10月時点で2,038万人と、10万人しか増加していません。つまり、スマートフォンを初めて持ったユーザーではなく、様々なアプリを使用してきた既存のユーザーの中で、これらのアプリはランキングを上げてきたことになります。ここでは5つの例しか見ていませんので、単純に話題を作ればランクが上がるとも言えません。また、数ある写真加工アプリの中で今回の2つがランクを上げたということは、“インスタ映え“が流行ったこと以外の要素がユーザーのニーズにマッチしていたと考えられます。今回見たような事例をさらに集め、成功しているアプリの共通点を探っていく必要があるでしょう。

今回は、新たにTOP10、TOP100入りしたアプリに着目してきましたが、新しくランクインしているアプリがあるということは、逆にランクを下げてしまったアプリも存在します。利用者数が減少しなくても、競合他社が自社を上回る成長率で利用者数を拡大していればランキングは下がります。アプリを運営している企業にとっては、月々変動のあるこうしたランキングデータを定期的に把握し、改善を図っていくことが重要といえるでしょう。

(ニールセン シニアアナリスト 高木 史朗)