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「Instagram」でのコミュニケーション、女子学生は16時を狙え
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「Instagram」でのコミュニケーション、女子学生は16時を狙え

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2017年12月に弊社が発表した「Digital Trends 2017上半期」では、スマートフォン市場が成熟してきたこと、そして成熟してきた市場であるからこそライフステージなどの属性を意識し、メディア利用状況を把握したうえで適切なコミュニケーションをとる必要があるとレポートしました。そこで今月のコラムでは、女子学生と主婦に注目し、最新のスマートフォンアプリの利用ランキング、それぞれの世代で利用者数が増加したアプリとその利用実態を明らかにしてきたいと思います。

「Instagram」でのコミュニケーション、女子学生は16時を狙え

アプリ利用者数ランキング 上位の顔ぶれは似ているが、順位は異なる
それぞれの世代のアプリ利用者数TOP15までをみると全体で11個のアプリの顔ぶれが同じとなりました。女子学生は4位に「Instagram」、13位に「SNOW」といった写真や動画系SNSがランクインしていました。また、2位には「Twitter」がランクインしており、SNSの利用が盛んであることがわかります(図表1)。主婦(全年代)では、Yahooのサービスや、楽天市場がランクインしていました。

主婦はメジャーなアプリを利用し始める人が多く、学生は実生活で興味関心のあるアプリが急増
次に今年利用者数を伸ばしたアプリTOP10をみると、各世代でアプリの顔ぶれが異なっています。学生では食べ物に特化したカメラアプリの「Foodie」、美肌フィルターなど様々なエフェクト機能を搭載する「カメラ360」、同じくビューティー効果やスタンプなどで自撮りができる「B612」の3つがランクインしていました。また、バイトのシフトや給料管理ができるシフトボードや、美容、ファッションといった学生の実生活での興味関心に沿ったアプリがランクインしていました。主婦では、「Google」や「Yahoo」といった複数サービスを展開する大手インターネット企業のアプリや、今年「インスタ映え」が流行語にもなった「Instagram」、TV CMや新しいサービスを次々と発表し話題となった「メルカリ」など、比較的利用者数規模が多いメジャーなアプリがランクインしたように思えます(図表2)。また、同じアパレルカテゴリーでも、主婦は「UNIQLO」、女子学生は「ZOZOTOWN」と利用者数を伸ばしたアプリが異なっていました。「ZOZOTOWN」ではつけ払いや送料などで話題となりましたし、複数のブランドから自分に合ったファッションを選べることもあり、お洒落に敏感で、時間をかける女子学生ならではの結果かもしれません。

利用者規模が同じでも、平日と休日では利用時間帯が異なる
次に、女子学生の利用者ランキングで4位の「Instagram」に注目し、利用状況を深堀してみます。平日/休日の時間帯ごとの利用者数推移(図表3)をみると、時間帯別で利用者数の傾向に差がみられました。

  • 平日は8時頃から朝の通学時に利用者数が上がり、10-11時は午前の授業で落ち着き、12時の昼休み、授業の終わりの16時に再度盛り上がり、その後はバイトなどで下がり、21時頃に自宅でゆっくり閲覧し、再度山ができています。
  • 休日は朝は遅く起き、10時頃に一度持ち上がり、お昼、16時と山ができる。17-19時は平日ほど利用者数は下がらずに夜になり、平日よりも1時間遅い22時に盛り上がります。

時間帯ごとの利用者数推移から利用のされ方を想像してみましたが、平日/休日ともに共通しているのは16時にピークがあることです。

最後に、主婦では利用者ランキング14位、増加率でも8位に入った「メルカリ」について、上記同様に平日/休日の時間帯ごとの利用者数推移をみたのが図表4です。20-21時に間にピークを迎える点は共通でありながら、平日は朝9時と夕方の17時に山ができるといった点がみえました。主婦は、平日は子供や夫が出かけた後の9時台、夕食準備前で家族が帰ってくる前の17時台が自分の時間をとれる時間帯なのかもしれません。主婦向けに出品をしている人は、これらの時間帯に出品したり情報をアップデートすると、主婦の目につきやすいのかもしれません。

今回は、女子学生と主婦に注目し、人気アプリの実態を探ってきました。ライフステージごとに利用者が増加しているアプリの種類は異なり、特に女子学生は、まだメジャーになっていないアプリを利用する傾向もみられました。全体に人気のアプリだけではなく、特定のグループ、特に若者の間で流行している情報をキャッチしていくことで、今後流行するアプリの兆しが見えてくるかもしれません。また、曜日や利用時間帯で利用者数が異なることも見えてきました。このように、ライフステージごとにアプリやメディア利用状況を把握することで、適切なコミュニケーション方法の仮説を立てることが可能となります。例えば、企業がSNSの公式アカウントなどで消費者とコミュニケーションをとる場合、やみくもに情報を流すのではなく、その内容やクリエイティブとともに、時間帯や曜日、など様々なデータをもとに戦略的に配信し、その効果を測り自社にとって最適な解を作っていくことができます。また、複数の媒体でコミュニケーションをする場合、ライフステージの定義は各媒体ごとに異なることがあるので、同じ定義で各媒体を分析したデータで戦略を立てるといった視点も重要でしょう。

「Digital Trends 2017上半期」は以下のページよりダウンロードできます。
http://www.nielsen.com/jp/ja/insights/reports/nielsen-digital-trends-2017-first-half.html

(ニールセン シニアアナリスト 今田 智仁)