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オンライン動画の視聴ジャンルから考えるSVODサービスのユーザー拡大戦略

1分で読めるシリーズ|ニールセン デジタル アナリスト マン・ピンチュアン|2020年11月号掲載

近年、オンライン動画の視聴環境は、利用できるサービスの数やコンテンツの種類が増えてきたにつれて、消費者にとってより利便性の高いものになっています。

一方、動画サービス、例えばSVOD(定額制動画配信サービス)の提供側としては、動画市場への参入サービスが増えることは、競争が一層激しくなることを意味します。

人気コンテンツにおける言語の役割

動画コンテンツの人気には、多くの要因が影響しています。例えば、ドラマや映画であればストーリーや出演者、社会文化の背景、リリースのタイミングなどが挙げられます。

言語は、価値観や、信念、習慣を伝達する手段として、文化を形成する上で重要な要素です。

ニールセンが7月に6か国(日本、韓国、マレーシア、メキシコ、オランダ、ベルギー)で行ったデジタル消費者調査(2020年デジタル消費者調査;DCS)より、ネットで視聴するドラマのジャンルにおいて、日本は比べて、より多くの消費者が国内ドラマを視聴することが分かった(図表1)。

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この結果については、言語が一つの要因になって考えられます。例えば、メキシコで一般的に使われているスペイン語は、メキシコ以外の多くの国でも使われています。

SVODサービスのユーザー拡大戦略

上記の結果から、「日本国内のオリジナルコンテンツを充実に良い」結論を出す前に、SVODサービスを現在利用しているユーザーとインターネット利用者全体と比べて、異なる傾向が出ているか確認する必要があります。

SVODサービスの既存ユーザーには、翻訳や吹き替え版の海外ドラマも人気があるため、それらのユーザーを維持していく上で、引き続き海外コンテンツを拡充していくことは重要です。

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