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50代以上のインターネット利用動向を探る
レポート

50代以上のインターネット利用動向を探る

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利用者規模は50代以上でPCからの利用者数がスマートフォンの倍

まず利用者数について見てみると、2015年4月時点で50代以上のPCからのインターネット利用者数は1,858万人、スマートフォンからのイン ターネット利用者数は955万人となっており、PCはスマートフォンの倍の利用者が存在していました。スマートフォンの普及状況とも関係していますが、 50代以上においてはインターネット利用には未だPCも欠かせないデバイスであることが分かります。
性年代別の構成比では、PCの全体5,100万人に対し男性50代以上が25%、女性で11%となり、全体の36%が50代以上になっていました。一方のスマートフォンでは男性が14%、女性が6%とPCと比べるとその割合は低くなっています(図表1)。

図表1: デバイス別性年代構成比 2015年4月

図表1: デバイス別性年代構成比 2015年4月

Source:
PC: ニールセン NetView 家庭および職場からの利用 インターネットアプリ含む
スマートフォン: ニールセン Mobile NetView ブラウザおよびアプリからの利用
NetViewは2歳以上の男女、Mobile NetViewは18歳以上の男女

カテゴリ別でもPCからの利用者数がスマートフォンからの利用者数を超える

弊社が独自に分類しているPCとスマートフォンで共通の15カテゴリの利用状況をみると、昨年時点では全年代で多くのカテゴリがスマートフォンからの利用者がPCからの利用者を上回っている状況でしたが、50代以上に限定するとその状況は一変します。
すべてのカテゴリにおいて、未だにPCからの利用者が多いことが分かります(図表2)。スマートフォンの急速な普及により、スマートフォン対応が必須の課 題と言われていますが、自社がコミュニケーションをとりたい相手が50代以上の場合は、PCが未だ重要なデバイスであることは間違いありません。
ただし、利用者数の伸びという視点でみると、PCはほぼ全てのカテゴリにおいて昨年4月から利用者数が横ばいとなっており、その一方でスマートフォンから の利用者数は現在でも増加を続けています。特に50代以上の利用者数は昨年から39%の増加となり、これはスマートフォン全体の伸び(19%増)よりも高 い結果となりました。
このような状況を考えると、「旅行」や「ファイナンス」、飲料メーカーやファッション関連のサイトが含まれる「家庭とファッション」、健康や医療関連のサ イトなどが含まれる「家族とライフスタイル」のように、現在PCとスマートフォンの利用者数の差が小さいカテゴリでは、近くスマートフォンからの利用者数 がPCを逆転する可能性があります。

図表2: デバイス別 カテゴリ利用者数 50代以上 2015年4月

図表2: デバイス別 カテゴリ利用者数 50代以上 2015年4月

Source:
PC: ニールセン NetView 家庭および職場からの利用 インターネットアプリ含む
スマートフォン: ニールセン Mobile NetView ブラウザおよびアプリからの利用
NetViewは2歳以上の男女、Mobile NetViewは18歳以上の男女

50代以上の男性はニュース、女性は料理やグルメを見る

最後に50代以上が各デバイスから利用している具体的なサービスについて見ていきます。
PCは男女共に「Yahoo!」が最も多く利用されており、次いで「Google」となっていましたが、両サービス共に利用者数は前年からほぼ横ばいと なっています。「Yahoo!」、「Google」に続いてはECがランクインしており、女性では「Amazon」の利用者数が前年同月比で12%の増加 となっていました。その他、前年同月から利用者数が増加したサービスとしては男女共に「Facebook」および「Naver Japan」が伸びていました。またPCでは全体的に男性の利用率が女性の利用率より高い傾向があります。
スマートフォンでは男女共に「Google」の利用者数が最も多く、次いで「Yahoo!」となっていました。3位は男性で「Facebook」、女性で は「LINE」となり、男性の5位が「LINE」で女性の5位が「Facebook」と逆転した形になっていました。スマートフォンの利用率はPCと比べ ると男女で大きな差は見られませんが、「LINE」に関しては男女で13ポイントの差があり、女性がより積極的に利用している状況が分かります。またス マートフォンで利用されているサービスの全体的な傾向では、女性の伸び率(前年同月比)が大きくなっていました(図表3)。
一方で、グラフにはありませんが、50代が特徴的に利用しているサイト*を見ると、PCでは男性は「時事.com(構成比指数*:217)」や「サーチナ (構成比指数:205)」、女性では「Cookpad(構成比指数:185)」となり、スマートフォンでは男性は「SmartNews(構成比指 数:206)」、女性は「Rakuten Card(構成比指数:123)」や「ぐるなび(構成比指数:122)」がよく利用されていることが分かりました。男性はニュースを、女性は料理やグルメ をよく見ていることが分かります。

*利用者数が100万人以上で50代以上の構成比指数が高いサイト
*構成比指数:インターネット全体の50代の構成比を100とした場合の指数。各サイトでの50代以上の構成比が100を超えていると、そのサイトは50代以上がよく利用しているサイトとなる

図表3: デバイス別利用サービス 50代以上利用者数TOP10 2015年4月

図表3: デバイス別利用サービス 50代以上利用者数TOP10 2015年4月

Source:
PC: ニールセン NetView 家庭および職場からの利用 インターネットアプリ含む
スマートフォン: ニールセン Mobile NetView ブラウザおよびアプリからの利用
NetViewは2歳以上の男女、Mobile NetViewは18歳以上の男女
*利用率は各デバイス利用者の各性年代の総数が母数

コミュニケーションする相手を考え、トータルにプランニングすることが重要

今回は50代以上のインターネット利用動向に着目しました。そしてこの年代では、PCが未だに欠かせないデバイスであることが分かりました。またスマートフォンでは、コミュニケーションサービスの使われ方に男女の差がみられました。
スマートフォンに大きな注目が集まり、スマホファーストで戦略を考えることが世の中の流れになってきていますが、自社がコミュニケーションをとりたい相手 が日常の生活の中でどのように情報に接触し、取得しているのかを、しっかりと把握したうえで戦略を考えていくことが重要です。今後、世の中がデジタルにシ フトしていくことは容易に想像がつきますが、そのスピードは年代によって大きく異なります。自社が思い描く顧客とのコミュニケーションをデジタル以外のメ ディアを含めてプランニングしていくことが必須と言えるでしょう。

(ニールセン エグゼクティブアナリスト 中村 義哉)