インサイト

進む中高年層のスマホ利用 ~ スマホ利用は若者だけのものではない?
レポート

進む中高年層のスマホ利用 ~ スマホ利用は若者だけのものではない?

{“order”:6,”name”:”subheader”,”attributes”:{“backgroundcolor”:”000000″,”imageAligment”:”left”,”linkTarget”:”_self”,”title”:”u3000u3000″,”titlecolor”:”A8AABA”,”sling:resourceType”:”nielsenglobal/components/content/subpageheader”},”children”:null}
{“order”:5,”name”:”pubdate”,”attributes”:{“sling:resourceType”:”nielsenglobal/components/content/publishdate”},”children”:null}

2015年 スマートフォンの利用増加は中高年層が牽引

2014年7~9月と2015年7~9月で、スマートフォンの利用者数と利用時間を比較すると、利用者数は17%増加し、5,000万人以上が利用するデバイスとなりました。一方、1人あたりの利用時間は、3%増加しているものの、利用者数の伸びと比較すると大きな拡大とはなりませんでした(図表1)。この変化を年代別にみると、利用者数、利用時間ともに50代以上の中高年層で大きく伸びていることがわかりました(図表2)。全年代でみると大きな増加が見られなかった利用時間ですが、中高年層ではスマートフォンを昨年よりも活発に利用している様子がうかがえます。

図表1: スマートフォンの利用者数、利用時間 2014年7~9月 vs. 2015年7~9月

Source:
Nielsen Mobile NetView ブラウザおよびアプリからの利用
※18歳以上の男女
※利用時間はカテゴリーレベルで集計

図表2: 年代別スマートフォンの利用者数、利用時間 2014年7~9月 vs. 2015年7~9月

Source:
Nielsen Mobile NetView ブラウザおよびアプリからの利用
※18歳以上の男女
※利用時間はカテゴリーレベルで集計

アプリケーションの利用は拡大

続いて、アプリケーションの利用状況をみたものが図表3になります。月に1回以上利用するアプリケーションの1人あたりの平均個数は2014年と比べて約1個増加し、28個となっていました。また、スマートフォンの利用時間全体のうち、アプリケーションからの利用とWEBブラウザからの利用の内訳をみると、アプリケーションからの利用時間のシェアは2014年と比べて3ポイント増加し、全体の80%を占めていました。依然として、アプリケーションがスマートフォンの利用時間の多くを占めていることがわかります。

年代別にみると、月に1回以上利用するアプリケーションの個数は、2014年と比較して各年代で1~2個程度増加していました。一方、アプリケーションの利用時間を見ると、スマートフォン全体の利用時間と同様、若年層ほど利用時間が長いものの、2014年と比較すると50代以上の中高年層の利用が大きく伸びていました(図表4)。

図表3: アプリケーションの利用状況 2014年7~9月 vs. 2015年7~9月

Source:
Nielsen Mobile NetView ブラウザおよびアプリからの利用
※18歳以上の男女
※利用時間はカテゴリーレベルで集計

図表4: 年代別アプリケーションの利用状況 2014年7~9月 vs. 2015年7~9月

Source:
Nielsen Mobile NetView ブラウザおよびアプリからの利用
※18歳以上の男女

これからのスマートフォンを活用した消費者とのコミュニケーション設計

スマートフォンの利用は、これまで若年層を中心に大きく拡大してきました。現在でも利用時間では、若年層の利用が大きなウェイトを占める点は変わっていません。しかし、若年層の平均利用時間は昨年から増加しておらず、飽和してきているといえるでしょう。一方中高年層では、利用者数も増加し利用時間も大きく伸びてきており、今後もスマートフォンが生活時間に占める割合が拡大していくことが予想されます。これまでは生活者とのコミュニケーション設計を考える際に、スマートフォンは若年層にリーチしやすいデバイスというイメージが先行していましたが、今後は中高年層とコミュニケーションをとっていく上でも重要なメディアとなっていくと考えられます。

スマホ利用者数は5,000万人を超え、レイトマジョリティー層にも浸透してきています。そのため、デジタルにあまり精通しておらず、利用時間が短い人も増加してきていると考えられます。しかし、はじめてスマートフォンを利用する人が多い中高年層でも利用時間は増加しており、デジタルに精通している人もしていない人も含め、幅広いユーザー層で利用時間が増加していると考えられます。スマートフォンの利用時間の多くをアプリケーションが占めていることを踏まえると、ブラウザと比べてプリケーションが利用しやすいことが、レイトマジョリティー層の利用時間を伸ばす一因となっていることが予想されます。今後も、スマートフォンにおいてはアプリケーションを中心したコミュニケーション設計が重要な位置を占めるでしょう。

(ニールセン シニアアナリスト 高木 史朗)