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商品の購入に利用するデバイスは、パソコンからスマートフォンにシフト~消費者のマルチスクリーンの利用状況~です。

1分で読めるシリーズ|2019年10月
  • どの年代でもインターネット利用デバイスはスマートフォンが主流に。
  • 30代以下の約半数は「化粧品」「電化製品」「ファッション」実店舗で購入する際にオンラインで検討する。
  • 30代以下では2017年からデジタルのトリプルメディアの信頼度が全般的に増加。

視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタル株式会社(東京都港区、代表取締役社長 宮本淳)、消費者のマルチスクリーンの利用動向調査「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2019」、消費者のスクリーン利用状況についての分析結果を発表しました。

年代別のデバイスの利用状況を見ると、どの年代でもスマートフォンからのインターネット利用が最も多くなっています。40代以下では80%以上の人がスマートフォンからインターネットを利用し、50代でも利用率は80%近くとなります。昨年まではパソコンの利用がスマートフォンを上回っていた60代以上では、スマートフォンの利用率は5ポイント増加し、最も利用されているデバイスとなりました(図表1)。

デジタルマルチスクリーン

各デバイスの利用目的を見ると、2017年と比較して、各デバイスの利用目的の順位に大きな変化はなかったものの、利用する人の割合には見られました。ショッピング関連のカテゴリーに注目すると、2017年には約半数の人が「商品を購入するため」にスマートフォンよりもパソコンを利用するのに対し、2019年にはパソコンが7ポイント減少、スマートフォンが4ポイント増加しデバイスが逆転していました。"買い物に関する情報を得るため "は2017年から既にスマートフォンの利用がパソコンを上回っていましたが、2年で更に3ポイント増加、パソコンとの差が広がりました(図表)。

次に、デジタルネイティブと言われる30代以下のショッピング関連の動向に注目すると、オンラインでの購入経験の多いカテゴリーでは、実店舗で購入する際、オンラインで検討していることが分かりました。

デジタルマルチスクリーン

最後に30代以下がどのような情報を信頼するかをソースごとに見ると、1位は「知人からの勧め」、2位は「オンラインに投稿された消費者の意見」、3位は「ブランドのウェブサイト」、それぞれ2017年から信頼度が増加しています。

デジタルマルチスクリーン

当社のアナリストのコヴァリョヴァ・ソフィヤは、次のように述べています。「インターネット利用デバイスとして、スマートフォンはその利用者数が拡大し、どの年代でも最も利用されるデバイスとなりました。その中で、ショッピングに関連する目的のスマートフォンを利用している人は年々増加しています。

また、実店舗で商品を購入する際にオンラインで情報収集し検討をすること、多くのカテゴリーで3割近くあることが分かりました。消費者が購入の検討をする上で、オンラインオフラインかという購入経路に関係なく、デジタル上での情報の重要性が増して言えます。そのような場所で、昨年の広告費がテレビと並んだことが話題になりましたが、消費者が信頼するメディアとしても、オンライン上の口コミ、ブランドのウェブサイトなどデジタルメディア全般が向上しています。

ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2019 (ニールセン デジタルコンシューマーデータベース2019)について

ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2019(ニールセン Digital Consumer Database2019)は、デバイス(スクリーン)とコンテンツ(サービス)の両面から、その利用状況を調査すること、今日の消費者が、「どのデバイスから」「何を視聴し、どんなサービスを利用して」いるのかを俯瞰できる基礎調査データです。

本年度の調査は2019年9月6日~9月9日にかけて実施され、スマートフォン、パソコン、タブレットのいずれかのデバイスを通して1回以上インターネットを利用している日本全国の15歳(高校生)以上の男女、計2,984人の対象調査を行いました。

サンプル数は、上記3デバイスからのインターネット利用者の人口構成比によって割り当てられ、インターネットユーザーを代表するように割りつけられています。

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