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観戦か、結果のみか、オリンピック・パラリンピック・コンテンツが視聴される方法とは?

0分で読む|ニールセン デジタル・シニアアナリスト コヴァリョヴァ・ソフィヤ|2021年7月

オリンピック・パラリンピックは世界中の観客を魅了し、様々な国から集まるアスリートの姿が報道され注目が集まります。今年は、新型コロナウイルの影響が長期化し、世界中の多くの人々の生活に影響を及ぼしていることから、オリンピック・パラリンピックの開催形態は過去の大会とは大きく異なるものとなります。

直近まで実施の可否や開催方法が不透明な上、多くのメディアでは新型コロナウイルス関連のニュースが大半を占め、オリンピック・パラリンピックに話題が少なかったこともあり、観戦に対する関心が低下しており、その結果、テレビなどでの観戦はせずに、結果だけ確認しようとする人が増えているようです。

オリンピック・パラリンピック関連コンテンツを提供する企業としては、開催期間中に視聴者とのエンゲージメントを高めるためにも、この意識の変化を把握し、どのようなコンテンツが必要とされているかを理解することが重要になります。

オリンピック・パラリンピック低関心層でもニュースの結果は確認する

スポーツの試合が無観客で実施された場合でも、過去に実施された調査結果は多くのファンは観戦し続けるであろうと推測されます。

図表1

求めるコンテンツは年代によって異なる

では、ニュースで結果を確認する際に、どのようなコンテンツが求められているのでしょうか。34歳では「日本のメダル獲得状況」が最も高く55%となっています。

ニュースで結果を確認する予定の人がどのメディアを使用するのかを見ると、各年代ともテレビの利用が最も高く、15-34歳では64%、35歳以上では約80%となっています。34歳に注目すると、若年層は自身が必要とする情報を自ら探しに行く傾向にあることから、検索・ポータルサイト/アプリとSNSの利用が最も高い結果となり、それぞれ51%と37%でした。一方、35歳以上では、情報がまとまって提供されるニュースサイト/アプリなど従来のニュース提供形態に近いニュースメディアの利用が多くなっています。49歳で49%、50歳以上で36%と2番目に高く、50歳以上で新聞は34%で3位となっていました(図表3)、各年代が求める情報と使用するメディアのニーズは異なるため、コンテンツを提供する企業は、ニーズの違いを理解し、これらをどのように活用することでエンゲージメントが高められるかを検討した上でコンテンツを提供していくことが重要です。

チャート2
チャート3

東京オリンピック・パラリンピックの観戦スタイルやメディア利用は今までの大会と比べると間違いなく異なるものとなるでしょう。コンテンツを提供する企業としては、提供しているコンテンツが視聴者のニーズの変化と一致しているかを再確認することが重要になります。コンテンツに対するニーズは年代によって異なることから、自社がターゲットとしている年代にマッチしたコンテンツを提供することエンゲージメントを高めることが期待できます。

詳細は「スポーツコンテンツの視聴行動と意識に関する調査結果(Vol.4)」に掲載されています。

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