2020年8月時点で、月間100万人以上がスマートフォンから利用しているマンガは16サービスあります(2018年8月時点では10サービス)。
このようにデジタルでマーケットが拡大しているマンガ業界において、サービス提供会社が利用者を獲得し、利用を促進していくためには、ユーザーがどのようにマンガサービスを利用しているのかを理解する必要があります。
複数のマンガサービス併用者が50
マンガにはさまざまなジャンルがありますが、それぞれ特定の読者層をターゲットにしています。一方、利用者は、多数のマンガサービスの中から自分のペースで読みたいコンテンツを提供してくれるサービスを見つけて利用しています。
実際、2020年8月時点で2サービス以上を併用している利用者は全体の49%を占めており、マンガサービス利用者全体で見ると、1か月に1人あたり平均で2つのマンガサービスを利用していることが分かります(図表1)。
ブラウザサービスサービスよりマンガアプリの利用が頻繫に
次に、マンガサービスのブラウザとアプリからの利用状況を見ると、利用者はブラウザよりもマンガアプリを頻繁に利用している実態がうかがえます。
まず、マンガアプリの場合、自分の好みによる機能のカスタマイズがしやすく、個人の書棚を作る感覚で好きなコンテンツの絞り込みや、保存も比較的簡単にできます。
2020年8月時点では、ブラウザサービスの1か月あたりの平均利用回数が5回であるのに対し、アプリでは30回と、ほぼ毎日利用されていることがわかりました。
マンガオンラインのマーケットは、近年、拡大傾向にありますが、参入サービスが多数ある、サービスの提供側は、常に利用者に注目してもらう方法を考える必要があります。