
アジア太平洋地域(以下、APAC)は世界人口の約5割を占め、グローバル企業が注目する市場ですが、その人口の約2割をZ世代が占めています。各市場のZ世代の行動や意識を把握することが重要になっていくでしょう。
この記事では、消費者の広告や情報に対する信頼度調査「ニールセン広告信頼度調査2021」の結果をもとに、APACのZ世代の広告に対する意識と、有効なコミュニケーションを取るうえでの重要なポイントをご紹介します。
インフルエンサーやSNSからの情報がAPACの世代の行動を起こすきっかけとなる
各市場おいてデジタルメディアの普及し始めた時期は異なりますが、z世代の多くにとっては、生まれたときにはスマートフォンや、snsサービスをはじめとするデジタルメディアが流行り始めていました。
実際、このようなZ世代共通の特徴となる広告や情報に対する意識は、APACのZ世代でも見られました。前述の調査によると、行動を起こすきっかけとして、APACのZ世代では、「友だちや家族からの勧め」で次いで、「インフルエンサーマーケティング」が2位にランクインし、「口コミ」や「ソーシャルネットワーク」はトップ5にランクインしていました。

共感されやすい広告メッセージはAPAC各市場によって異なる
ブランド担当者がターゲットとコミュニケーションをとるにあたり、消費者にとって共感できるコンテンツを活用することが重要です。
実際に、前述の調査によると、APACのZ世代全体では、「実生活の場面に基づくもの」が最も共感されるメッセージとなっていましたが、市場ごとに見ると、その結果は異なっていました。

最後に
今後、Z世代の購買力が高くなっていくにつれて、消費活動におけるこの世代の影響力もより大きくなっていくと考えられるので、APACに進出している日本企業にとって、この地域のZ世代とコミュニケーションを取る必要性がますます高くなっていくでしょう。