テクノロジーが私たちのコンテンツ消費方法に影響を与え続けている一方で、米国の親たちの多くは、読書に関しては依然として活字を重要視している。場合によっては、購買習慣が示す以上に活字の大ファンであることもある。
ニールセンの「デジタル世界における子どもの本」レポートでは、12歳以下の子どもを持つ親に、子どものために最後に買った本の形式を尋ねた。6歳までの子どもの親の96%が印刷された本を買ったと答え、7歳から12歳の子どもの親の94%が印刷された本を買ったと答えた。しかし、ニールセンの「書籍と消費者」調査によると、2014年第1四半期には、子どもの本の25%~32%が電子書籍として購入されている。つまり、このデータに基づくと、親は自分の購買行動を白状していないニールセンについて 、電子書籍の購入を過少申告している可能性を示唆している。
理由ははっきりしないが、親は活字に偏見を持っているようだ。これは、親が「本」を具体的な印刷されたテキストとしてイメージしているからなのか、それとも親自身の自己観に関わる微妙な偏見を持っているからなのか、形式に関するメッセージが混在していることは、本と読書に関する認識と現実に関する興味深い話を示している。
電子書籍の行動様々な物語
2014年第1四半期の電子書籍購入 | 25%-32% |
電子書籍の購入報告 | 5% |
電子書籍で読んだ本の割合(全年齢) | 13% |
お子さんは電子書籍を読みますか? | 50% |
ソースニールセン |
フォーマットの嗜好の変化に加え、消費者はデジタ ルでの読み方も変化させつつある。実際、ニールセンのチルドレンズ・ブッ クサミットの共同議長でBookigee社のCEOであるクリステ ン・マクリーン氏は、あらゆる年齢層の消費者が、電子書籍 リーダーからタブレットへの移行を着実に進めている と述べている。とはいえ、スクリーンでは再現できない活字の要素もあるため、活字がどこかに行ってしまうわけではないと彼女は強調する。
インサイト ニールセンについて テクノロジーの書籍業界への影響については、2014年12月12日にニューヨークで開催されるニールセンのChildren's Book Summitにご参加ください。