2017年、ヒップホップ/R&Bはロックを抜き、米国で最も人気のある音楽ジャンルとなった*。これは、音楽の嗜好、アクセシビリティ、消費の指標や形態におけるトレンドの移り変わりの集大成であり、音楽業界とアーティストやレーベルの成功に必要なものを再定義し続けていることを浮き彫りにしている。音楽制作、流通、マーケティングの努力がこうしたトレンドと連動して進化するにつれて、業界の成功の主要な指標となる音楽チャートも進化している。
アフリカ系アメリカ人音楽鑑賞月間を記念して、SABLE(Sustaining Active Black Leadership and Empowerment)従業員リソース・グループ(ERG)は6月27日、音楽幹部によるパネルディスカッションを開催した。
ニールセン・エンタテインメントのハワード・アッペルバウム社長の司会のもと、SABLEのパネルディスカッションは、デジタルとラジオのデータ専門家、そして彼らが日頃から接しているレーベル幹部、アーティスト、ファンの視点から、これらの疑問やその他の問題に取り組んだ。
「ビルボードのチャート・ビート・エディターであるゲイリー・トラスト(チャート部門共同ディレクター、ホット100チャート・マネージャー)は、「私たちは、ニールセンについて 200チャート全体を持っています。「Billboard Hot 100 SongsチャートとBillboard 200 Albumsチャートは、オールジャンルのチャートであり、今起きていることを数十年前のエルヴィスやビートルズと比較することができるため、全体的にオンラインでの視聴やメディアで取り上げられることが多い。それがチャートの重要性であり、アーティストやファン、業界関係者全員がチャートを追いかけることを好む理由なんだ」。
従来のパネルディスカッションの型にはまらず、アッペルバウム氏とパネリストたちは、1時間のディスカッションを通して、聴衆からの質問をシームレスに織り交ぜながら、ビルボードの音楽チャートにはどのようなデータが使われているのか、ニールセン・エンタテインメントのデータはチャート制作においてどのような役割を果たしているのか、といった、用意されたデータや洞察、トピックと見事にマッチしたディスカッションを行った。
ニールセン・ミュージックの米国ラジオ・クライアント・ソリューション責任者、スコット・マスグレイブ氏は、チャート作成に使われるデータ収集プロセスによって、米国の音楽シーンで何が起きているのかがリアルにわかるとコメントしている。最終的に、チャートは人々が聴いているものとラジオ局が流しているものの両方を反映している。
「ニールセンBDSRadioは、ラジオ局の番組ディレクターが使うツールで、彼らが見る2つの重要なデータは、"スピン"、つまりラジオ局が曲をスピンした回数です」とスコットは言う。「私たちは、国内のラジオ局のフォーマット別、ジャンル別にこのデータを収集しています。また、ストリーミング・プロバイダーからのデータも収集しています」。
Spotify、Facebook、Mindshare、Pepsico、Etsy、Conde Nastなどの企業から約50名のゲストが参加した。パネルの後、ゲストはニールセン・テック・ハブのイベントスペースでネットワーキングと親睦を楽しみました。
このイベントはenERGize weekの一環で、ニールセンの従業員リソースグループの価値と影響を示すことに焦点を当てた1週間の体験でした。当社のダイバーシティ&インクルージョンの取り組みについては、ニールセンについて をご覧ください。 こちら.
*出典ニールセン2017年米国音楽年末レポート。
写真上:(左から)ハワード・アッペルバウム(ニールセン・エンタテインメント社長)、トレバー・アンダーソン(ビルボード、ソーシャル/ストリーミング部門アソシエイト・チャート・マネージャー)、ゲイリー・トラスト(ビルボード、チャート共同ディレクター、Hot100チャート・マネージャー、チャート・ビート・エディター)、ケヴィン・ラザフォード(ビルボード、ロック/ソーシャル/ストリーミング部門チャート・マネージャー)、スコット・マスグレイブ(ニールセン・ミュージック、米国ラジオ・クライアント・ソリューション責任者)、ステファニー・ウォルツ(ニールセン・エンタテインメント、WMG、クライアント・ソリューション・マネージャー)。