マレーシアのメディア環境はここ数年で変化し、マレーシア人の交流の仕方、意見の形成の仕方、購入の意思決定の仕方も変わってきている。デジタル・メディアは成長を続け、伝統的なメディアは歩調を合わせ、関連性を保つために革新している。

しかし、デジタルメディアの台頭は、マレーシアにおいて伝統的メディアがもはや意味をなさないことを意味するわけではない。ニールセン・コンシューマー・アンド・メディア・ビューによると、2017年、日刊紙、テレビ、ラジオ、屋外広告、店舗内メディアは軒並み70%以上のリーチを享受し続けている。
また、15歳から24歳のマレーシアの若者の90%以上が、伝統的なメディアとデジタルメディアの両方を消費していることも明らかになった。
デジタルメディア-ゲームチェンジャー
デジタルメディアの消費は前年比増加を続け、2017年の総到達率は73%、成長率は4%だった。インターネット利用者のうち、マレーシアのスマートフォン普及率は2017年に98%と高く、オンライン利用者の93%がモバイルデータプランに加入している。

したがって、マレーシアのインターネット・ユーザーが週に15.8時間をスマートフォンに費やしていることは驚くべきことではなく、このことも、マレーシア人がスマートフォンを使ってデジタル・コンテンツをますます消費するようになるにつれて、モバイル広告費が伸び続けると考える理由である。
オンライン・ショッパーの台頭
インターネット利用の増加は、マレーシアのeコマース業界にも良い影響を与えている。15歳以上のマレーシア人1,740万人のうち、10%が過去1ヶ月間にオンラインで商品やサービスを購入した経験がある。オンラインショッピング利用者は若年層が多く(大半は39歳以下)、富裕層(世帯収入8000リンギ以上)のオンラインショッピング利用率は25%に達している。

詳しくはニールセンについて ニールセンのシンジケートメディアインサイト、またはニールセン・マレーシア・メディア・ランドスケープ・レポート2017の要約版をダウンロードしてください。