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デジタル広告に対するカナダの信頼はまだ長い道のり

3 分読|3月2016

消費者がニールセンについて 広告に懐疑的であることはある程度自然なことだが、伝統的なメディアとデジタルメディアにわたる有料広告に関しては、カナダ人は米国人よりも不信感が強い。実際、ニールセンの最新のグローバル広告信頼度調査において、カナダのオンライン回答者は、世界的に最も広告を信頼していない回答者の一人にランクされている。

最近トロントで開催されたカナダ/ニールセン・メディア・カナダ広告主協会のイベントで議論されたように、カナダ人は独立した、あるいは公平な広告形態を最も信頼しており、個人の推薦を最も信頼できる情報源とみなしている。実際、調査対象者の81%が、知り合いが教えてくれることを完全に、あるいは多少信頼していると答えている。カナダだけでなく、世界中の回答者は、新聞の社説やオンラインに掲載された消費者の意見と並んで、こうした無報酬の広告形態をほとんど冷笑的な目で見ていない。

カナダの回答者の平均70%が、こうしたアーンドメディアを信頼すると答えているのに対し、従来型メディアの有料広告では51%、デジタル広告では31%にとどまっている。メディア・タッチポイントが増え続け、有料広告がいたるところにあるにもかかわらず、デジタル広告の新しい形態の多くは、従来のなじみのあるメディアと同じように視聴者の信頼を得られていない。カナダでは、テレビ、ラジオ、雑誌の広告に対する全体的な信頼度は世界の他の地域よりも低いものの、これらの媒体は依然としてカナダの回答者の過半数から信頼されている。

同様に、この信頼の欠如が影響しているのは間違いないが、カナダ人は目にした広告に基づいて行動を起こす可能性も低い。これは、アーンドメディアやオウンドメディアを含むすべての広告形態に当てはまるが、特に有料広告のレベルは低い。実際、デジタル広告を見た結果として行動を起こすと答えたカナダ人の回答者は、3人に1人に満たない。テレビは、カナダの回答者が信頼(54%)よりも高い行動(57%)を主張する数少ない媒体の一つである。

カナダの回答者の5人に3人が、明確に受信を申し込んだ広告主からのEメールを信頼している(60%)。しかし、広告主のメールマガジンに登録したからといって、受信者がそのメッセージを信頼する保証はない。実際、かなりの部分(40%)は、逆に、受信トレイに招待するコンテンツに対する信頼度が低い。しかし、それでもカナダ人は、口コミを除く他の広告形態よりも、広告主のEメールをきっかけに行動を起こす可能性が高い。

カナダ人の信頼と行動は、オンライン広告、モバイル広告、ソーシャルネットワーク上の広告でさえも、特に低い。しかし、消費者のモバイル機器への依存度が高まる中、広告主はリアルタイムで見込み客とつながり、消費者の手に直接メッセージを届け、意味のある形で共鳴してもらう必要がある。

しかし、デジタル広告に対する信頼度は上昇傾向にある。デジタル広告が間違いなく洗練されていなかった2007年のデータを見てみると、デジタル広告に対する全体的なセンチメントが改善されており、特に携帯電話のテキスト広告に関しては、信頼度が18%から27%に伸びている。その意味では、ターゲティングの改善、関連性の向上、パーソナライゼーションの強化によって、カナダではまだ警戒心の強い視聴者の間で信頼が向上し続けると、業界は考えているはずだ。

ニールセンについて ニールセン世界調査

ニールセン・グローバル・トラスト・イン・アドバタイジング調査は、2015年2月23日から2015年3月13日にかけて実施され、アジア太平洋、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中東、アフリカ、北米の60カ国の3万人以上の消費者を対象に行われた。サンプルは、本調査への参加に同意したインターネット・ユーザーを含み、各国の年齢と性別に基づく割当がある。国別のインターネット消費者を代表するように重み付けされている。サンプルは、調査に参加することに同意した人々に基づいているため、理論的なサンプリング誤差の推定値を算出することはできない。しかし、同規模の確率標本であれば、世界レベルで±0.6%の誤差がある。このニールセンの調査は、オンラインにアクセスできる回答者の行動のみに基づいている。インターネットの普及率は国によって異なる。ニールセンは、インターネット普及率60%以上、またはオンライン人口1,000万人以上を調査対象としている。グローバル消費者信頼感指数を含むニールセングローバルサーベイは2005年に設立された。

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