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テレコム・スーパー・コンシューマーへのダイヤル

3分で読む|2015年6月

  • 平均的なインド人は1日あたり約2時間45分をスマートフォンに費やしている。
  • 携帯電話でインターネットにアクセスするインドのスマートフォンユーザーの33%は、そのエンゲージメントレベルの高さから「スーパーコンシューマー」である。
  • スマートフォンはソーシャル・メディアのツールとしてだけでなく、外出先での情報収集、エンターテインメント、決済を可能にする重要なツールとも考えられている。 

インドは、すべての小売業者にとってエキサイティングな進出先だが、特に通信サービス事業者は、携帯電話の販売台数を見て目を輝かせている。価格差の縮小と豊富な機能により、今年出荷される携帯電話の3台に1台はスマートフォンになるだろう。さらに、市場ウォッチャーは、こうした販売台数は増加の一途をたどり、インドが中国を抜いて最もスマートフォンの成長率が高い市場になると考えている。

今日、インド人が携帯電話に求めるものは、単に電話をかけたり受けたりする機能だけではなくなりつつある。3Gと多数のモバイル・アプリケーションは、インドの消費者とスマートフォンの関係を花開かせるのに役立っている。平均的なインド人は、1日あたり約2時間45分をスマートフォンに費やしている。これは、世界的にみても最も利用率の高い統計のひとつである。例えば、アメリカのユーザーは2時間27分しかスマートフォンを使っていない。

テレコム・スーパー・コンシューマー 

これらの数字は印象的だが、より興味深い現象は、ある種の消費者の増加である。インターネットのヘビーユーザーは、通常の消費者よりも携帯電話との関わりが深い。スマートフォンユーザーの33%が携帯電話でインターネットを多用しているが、こうした「スーパー・コンシューマー」は、トレンドの形成や行動への影響力において大きな影響力を持つ可能性がある。また、モバイル・アプリケーション、オンライン製品、デジタル・サービスのマーケティング担当者にとっても、大きなチャンスとなる。

では、そのスーパーコンシューマーとは誰なのか?

データ利用の習慣に基づき、スマートフォンユーザーをヘビー、ミディアム、ライトの3つのグループに区分した。上位33%がヘビーユーザー、下位33%がライトユーザーで、残りはミディアムユーザーとした。

テレコム・スーパー・コンシューマーは通常、ハイテクに精通した都市部のスマートフォン・ユーザーであり、一般消費者の3倍のデータを利用している。

オンライン VS. オフラインスマートフォンのオフライン利用

テレコム・スーパー消費者は、オンラインでもオフラインでも、より多くのデバイスを使用している。実際、一般消費者に比べ、スマホの利用時間は33%も長い。彼らは主にWi-Fiを利用するが、利用パターンを見ると、スマートフォンユーザーの間でも、携帯電話データを利用したモバイル・インターネットの利用が多いことがわかる。

予想通り、ティーンエイジャーは超消費者層の大きな塊を形成している。18歳から24歳の年齢層は、1日あたり約3時間をスマートフォンに費やしていることがわかった。スマートフォンユーザーの80%が男性であるのに対し、女性はわずか20%である。

使用している携帯電話の種類とデータ使用パターンには明確な相関関係がある。簡単なナビゲーションと高度なオペレーティング・システム(OS)は、頻繁なアプリケーションのダウンロードとメディア消費を可能にし、データ消費の増加に寄与している。スーパーコンシューマーはアンドロイドOSを好むようだが、シンビアンOSのユーザーはライトユーザー層が多い。

良いニュース

スーパー・コンシューマーは、通信業界全体にとって大きなチャンスである。というのも、こうしたヘビー・ユーザーは、便利で関連性の高いサービスであれば、追加料金を支払う用意があるからだ。彼らのエンゲージメントが高いことから、新しいサービスをいち早く採用することも厭わないだろう。その結果、新しいサービスやアプリケーションのテスト・マーケティングを行う上で、非常に良い機会となる。

しかし、小売業者や広告主がこのチャンスを生かすには、サービス・プロバイダーがシームレスなデータ接続と体験を提供することが不可欠である。スーパーコンシューマーはグローバルな体験を要求しており、貧弱なブロードバンド接続は依然として大きな課題である。

とはいえ、事前の予測によると、インドにおけるスマートフォンの利用率は2020年までに45%を超えそうだ。信頼性の高いネットワーク、アプリやデジタルソリューションの充実は、この分野の数字にプラスの影響を与えるだろう。さらに重要なことは、個人的なものであれ、仕事上のものであれ、ユーザーの交流方法が大きく変わるということだ。

詳細は報告書全文をダウンロード(右上)。

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