先日、南アフリカのヨハネスブルグでニールセン・コンシューマー360のイベントを開催しました。このイベントのテーマ「Beating The Odds: Today And Tomorrow」は、変化する南アフリカの消費者、小売、メディアの状況を理解することで、南アフリカで勝つためのチャンスを見出す一助となるものでした。
ニールセンの東欧、東南アジア、アフリカ、中東、グローバル・コンシューマー・インサイト担当プレジデント、ニック・パパグレゴリウ氏が歓迎の挨拶でイベントの幕開けを飾った。続いて行われた基調講演では、世界初のアフリカ人女性高所登山家であるデシュン・デイセル氏が登壇し、エベレスト登頂や国際的なビジネス経営など、彼女がいかに困難に打ち勝つかを語った。その後のインサイト セッションの基調を作った彼女のプレゼンテーションは、ビジネスの課題を克服することと登山を成功させることの間に多くの共通点が見出され、インスピレーションとやる気を起こさせるものだった。
ニールセンのアフリカ担当マネージング・ディレクターであるブライアン・サンは、最初のセッション「Winning the Consumer Odds」において、南アフリカの消費者情勢の舞台を設定し、南アフリカに影響を与える今後10年間の多数のシフトを強調した。このセッションでは、消費者とは誰か、消費者はどこにいるのか、消費能力と消費マインドを明らかにした。ブライアンはまた、ジェネレーションX（35～49歳）の増加、都市化の進展（2025年までに南アフリカの人口の69％が都市化）、スピードと利便性へのニーズの高まりが与える影響についても強調した。
ニールセンのBASESディレクター、エスティ・プリンスルー氏による次のセッション「Defending Your Brand Odds」では、消費者のバスケットと消費に焦点が当てられた。現在の時代と将来において真に適切な存在であり続けるためには、ブランドは、便利で消費者のライフスタイルを容易にする一方で、天然成分による健康的な生活を促進するという、勝利の組み合わせを見つける必要がある。彼女は、ニールセンについて 、スマート・イノベーションがブランドとカテゴリーの成長にいかに大きな役割を果たすことができるかを語った。
ニールセンのウォッチ（メディア）担当マネージング・ディレクター、テリー・マーフィーを講師に迎えた第3セッション「リーチとリアクションの確率を伸ばす」では、広告やスポンサーシップへのマーケティング投資と、投資対効果を最大化するための最適化方法について考察した。メディアの細分化が進み、消費者行動が変化することで、ますます複雑化し、課題も増えている。予算が限られている時代であっても、賢く予算を配分すれば、平均的なメディア運営の何倍ものリターンを得ることができる。
第4回目のセッション「Boosting Your Trading Odds」は、ニールセンのガレス・パターソン（小売業バーティカル・リード）とゲド・ノイ（販売効果リード）が共同で行った。このセッションでは、進化する小売環境と南アフリカにおけるショッピングニーズの変化に焦点が当てられた。ガレスとゲドは、戦略的な価格設定とプロモーションの価値と同様に、チャネル選択と店舗体験の動機付けを強調した。さらに、流通の効率性と組み合わせることで、メーカーが適切な店舗にたどり着き、ラストワンマイルで成功を収める方法を紹介した。
イベントの最後には、FMCG、メディア、通信業界のシニア・リーダーを交え、南アフリカで困難に打ち勝つ方法についてのパネル・ディスカッションが行われた。ディスカッションでは、急速に変化する環境における課題に対処するために企業が採用しているさまざまな戦略が浮き彫りになった。
全体として、このイベントは、参加者が南アフリカで勝利する明日のチャンスへの道を開く、今日の変化を発見するのに役立った。
