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政情不安の後、タイの消費者の多くは平常に戻る準備ができている

3 分で読めます |2010年6月号

5月のタイ政情不安のピークから1カ月余りが経過したが、タイの消費者の大半(10人中7人)は、すでに通常の生活に戻っているか、1カ月以内に通常の生活に戻ると回答している。 ニールセン・カンパニーの最近の調査では、騒乱に対するタイの消費者の態度、その間の消費者行動やメディア消費の変化、今後消費者行動がどのように変化していくかを分析している。

テレビとウェブが重要な情報源

騒乱時に頼りにしていた主な情報源を尋ねたところ、タイの消費者の多くはテレビ(95%)が重要な情報源だと答え、僅差でインターネット(94%)、新聞(76%)、ラジオ(43%)がそれぞれ続いた。興味深いことに、消費者はオンライン・ブログ(35%)やツイッター(25%)といった従来とは異なる情報源も重要な情報源であると回答している。

テレビ視聴率とラジオ聴取率の向上

2010年5月13日から21日にかけて、バンコクでテレビを見た人の数は、2009年の同時期と比べて23%増加した。 5月19日(水)、赤シャツの現場が奪還され夜間外出禁止令が始まったが、テレビを見た人の数は、昨年の同じ日に比べて36%増加した。同様に、2010年5月にラジオを聴いた人の数も14%増加した。

危機の間、消費者の購入リストの上位にランクされた食品カテゴリー

ニールセンの小売業景況指数によると、2010 年 5 月は、消費者が必需品の購 入に集中したため、消費財(FMCG)全体の伸びが 4.9%と、2010 年 4 月の 8%から鈍化した。

「政情不安の間、家庭で食事をする人が増えた。 つまり、米や冷凍食品などのカテゴリーを購入するバンコクの世帯が増えたということだ。 同時に、家庭は生鮮食品、粉ミルク、インスタントラーメン、魚の缶詰、調理済み食品など、その他の基本的な食品カテゴリーを買いだめした」とニールセン・タイランド消費者担当マネージング・ディレクターのアーロン・クロスは述べた。「5月の赤シャツ抗議デモがFMCGの成長に与えた悪影響は、グレーターバンコクの方が北部よりも若干大きかった。 しかし、6月からはFMCGの成長は正常に戻ると見ている。"

消費者は不穏な動きの後、価値、家族との充実した時間、貯蓄を重視するようになる

消費者の10人中7人は、政情不安の後、すぐに、あるいは1ヶ月以内に元の生活に戻ると予想していた。5月の政情不安の後、より多くの消費者が、家族と過ごす時間を増やす(53%)、家で過ごす(49%)、節約する(39%)、お得感を求める(25%)に重点を置く予定だと回答した。

「5月の出来事は重要だった。 その後、2010年後半にタイが回復し、立ち直ろうとしていることから、国家としての誇りが高まっていることがわかります。 これは、消費者の4分の1(24%)が、5月の出来事の後、タイ製品をより多く購入することをプランニング 。

ニールセンについて 、消費者は貯蓄口座/定期貯蓄の預金を増やし(31%)、オムシンロトを増やし(30%)、ゴールドを増やし(22%)、生命保険を増やし(20%)、将来の投資ポートフォリオに組み込む予定だと答えた。

ニールセンの統合調査報告書は、オンライン調査(18歳以上のインターネットユーザー500人を対象)、ニールセン・リテール・オーディット、ニールセン・ホームスキャン消費者パネル、ニールセン・テレビ視聴者測定、ニールセン・ラジオ視聴率から得られた知見で構成されている。

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