インターネットは、食品を注文したり、映画のチケットを予約したり、あるいはタクシーを予約したりと、消費者が日常的に必要とする取引を一変させた。オンライン・ショッピングは、ここ2年間でかつてない成長を遂げたカテゴリーのひとつである。この革命は、世界の他の地域と比較して、様々な意味でインド独自のイノベーションによって大きく導かれている。
クレジットカードの普及不足、インフラの貧弱さなどが、長年このカテゴリーの成長を妨げてきた。こうした課題にもかかわらず、オンライン小売業者は、これらのハードルを克服するための解決策を積極的に打ち出してきた。
代引きというコンセプトは多くの市場で前例がなく、トライアルを進める大きな原動力となっている。また、自社で配送チームを作ることに投資する代わりに、ブランドは食料品店やインド郵便などと提携し、配送範囲を広げることに取り組んでいる。インドのオンラインショッピングサイトやアプリを成功に導いているイノベーションと顧客中心主義の例は、他にもたくさんある。
興味深いのは、食料品、宝飾品、メガネ、レンズなど、カテゴリー別のオンラインショッピングサイトの出現で、これも成長を後押ししている。
Eコマースの消費者を理解する
最近の利用パターンは、インドのオンラインショッピング利用者のかなりの部分が、主に携帯電話でインターネットにアクセスしていることを明確に示している。報告書「Bricks to Clicks:Nielsen's Syndicated Brand Health Track on Ecommerce)」によると、インドの消費者は現在、ノートパソコンやデスクトップよりもスマートフォンを使ってインターネットにアクセスすることを好んでいる。さらに、市場が成熟するにつれて、消費者は、モバイルバンキングやショッピングのような集中的なオンライン活動でさえ、スマートフォンから直接行うことにますます慣れてきているようだ。
何がオンラインショッピングを牽引しているのか?
消費者がどのデバイスを選ぶかにかかわらず、オンラインショッピングの意思決定の大半は、主に広告、同業者の影響、推薦によって行われている。
魅力的な割引を期待する以外に、頻繁にインターネットを利用するインドの消費者は、オンラインショッピングをする理由として利便性を挙げている。実際、3分の1以上がこのショッピング方法を便利だと感じていると答えている。
オンラインで買い物客を誘うもう一つの要因は、実店舗で希望の在庫管理単位(SKU)が入手できないことだ。実際、ファッション・ユーザーの3分の1は、探している商品が実店舗にないため、オンラインで商品を購入している。
オンラインショッピングの利用者は、どのようにE-TAILERSを選ぶのだろうか?
eコマース企業のマーケティング担当者にとって極めて重要な問題は、消費者が自社のマーケットプレイスやオンラインストアに忠実であり続けるためにはどうすればよいかということである。当社の調査によると、オンライン消費者はeコマース・ブランドに忠実であるが、実験も厭わない。
特定のe-tailerを選んだ具体的な理由を尋ねたところ、半数以上の消費者が、よく利用する同じウェブサイトから購入していると答え、ロイヤルカスタマーの増加が見られた。
詳細は報告書全文をダウンロード(右上)。