アジア太平洋地域をはじめ世界中で、テクノロジーの発展、インターネット対応デバイスの所有率の上昇、オンライン利用時間の急増により、メディアの消費方法が根本的に変化している。
オンライン・メディアの消費は急速に伸びているが、アジア太平洋地域の消費者が最も好むメディアは依然としてテレビである。マーケティング担当者の広告費配分は、まだこの変化を反映していない。
変化するアジアのメディア事情に関するニールセンの新レポートによると、アジア諸国はメディア消費で世界トップにランクされ、家庭でのテレビとオンラインビデオの利用では上位5カ国のうち4カ国がアジア地域に位置している。 また、モバイルビデオの利用に関しても、アジア諸国が5位すべてを占めている。
オンライン・チャネルの中では、ソーシャルメディアの普及と影響力が引き続き高まっており、アジア太平洋地域のオンライン消費者の60%が、購入の意思決定のためにオンライン商品レビューを閲覧していると主張している。購入決定前にオンライン・レビューを参考にする割合は、ベトナムが81%と最も高く、中国人(77%)、タイ人(69%)がこれに続いた。一方、スマートフォンの人気は急上昇しており、アジア太平洋地域の消費者の半数以上(52%)が現在スマートフォンを所有しているか、今後1年以内に購入する意向を持っている。
オンライン広告は平均投資収益率が高く、世界の広告費の14%をデジタル広告が占めているが、アジア太平洋地域のデジタル・プラットフォームへの予算配分は追いついていない。消費者のプラットフォーム利用率が高いことは、マーケティング担当者がターゲット顧客にリーチするための重要な機会を逃していることを示唆している。
消費者がインターネット、オンラインビデオなどのリッチメディア、スマートフォンなどの新しいメディアを通じて配信されるマーケティングメッセージに触れることで、ブランドが関与できるタッチポイントの数は拡大しており、こうした変化はマーケティング担当者にとって無限の機会をもたらしている。
もっと詳しく知りたい方は、ニールセンのアジアのメディア情勢の変化に関するレポート全文をダウンロードしてください。