強力なクリエイティブ、支出の増加、革新的なブランド統合により、2012年は広告業界にとって今年もポジティブな年となった。

ニールセンが発表した2012年に最も支持された広告と製品統合のリストには、Ancestry.comのエモーショナルなエレン・ハリントン・スポット、サブウェイのCommunityへの出稿、エレン・デジェネレスを起用し大成功を収めたJCPenneyの陽気なキャンペーンなどが含まれている。今年最も支持された広告は、視聴者に適したユーモア、自分のものにできるクリエイティブ・コンセプト、親近感や感情に訴えかける広告が、視聴者が個人的なレベルで広告とつながるための効果的な手法であることを示している。今年のトップ10にランクインしたプロダクト・プレースメントは、特定のブランドをテレビ番組のストーリーにシームレスに統合したもので、ほとんどのプレースメントが長期的な番組スポンサーシップを伴うものであった。

2012年第1～3四半期の米国の広告費は、全メディアタイプで前年同期比2.5％増となった。この期間の広告費に大きく貢献したのは、自動車（企業およびディーラー）、ファーストフード、テレコム／ワイヤレス、製薬、小売、映画、自動車保険などであった。この期間の広告費で最大の広告主は、プロクター・アンド・ギャンブル、AT&T、ゼネラル・モーターズなどであった。