バレンタインデーは、音楽、書籍、ホームエンターテイメントにどのような影響を与えるのか。そこで、バレンタインデーを祝うにあたり、ロマンスが音楽、書籍、ホームエンターテイメントにどのような影響を与えるのか、また、2月14日以外の日であっても消費者がどのように反応し、それに関与するのかを見てみよう。
ラブソングのように君を愛する
恋が盛り上がっていても、ストリーミングでは盛り上がらないかもしれない。実際、ストリーミングのアクティビティが伸びているにもかかわらず、ロマンチックなテーマの音楽はバレンタインデーの上位に選ばれていない。実際、昨年のバレンタインデーでは、ストリーミングの上位はその時の人気曲と並んでおり、まずバウアーの "Harlem Shake "がその日全体でなんと1,700万ストリーミングを記録した。マックルモア&ライアン・ルイスがワンズをフィーチャリングした "Thrift Shop"、リアーナとミッキー・エッコの "Stay "がそれに続いた。
タイトルに "Love "という単語が含まれるオンデマンド・ストリーミング曲の上位を調べたところ、同性カップルの結婚の平等を提案するヒップホップの嘆願("Same Love" by Macklemore & Ryan Lewis Feat. Mary Lambert)からグルーピーの愛("Love Me by Lil Wayne feat. Drake & Future)まで、この単語がさまざまな解釈を刺激していることがわかった。
「バレンタインデーの "PSアイラブユー"
ロマンティック・コメディのファンであろうとなかろうと、バレンタイン・デーは多くの人の心の琴線に触れるものである。バレンタインデーの週(2013年2月17日に終わる週)のロマンティック・コメディの総売上本数に占める割合はニールセンについて 3%であったが、このジャンルの売上は前週から47%急増し、これは前年の傾向と一致している。ロマンティック・コメディの上位50タイトルのリストを見ると、その週の売上は前週比46%増。そして、連休明けの週は35%減少した。
ロマンティック・コメディの人気タイトル(2013年バレンタインデー週間)
タイトル | 形式 | リテール・リリース | 上位10社の販売台数 |
---|---|---|---|
バレンタインデー | DVD | 5/18/2010 | 28% |
ブライズメイド | DVD | 9/20/2011 | 15% |
PS I LOVE YOU | DVD | 5/6/2008 | 9% |
ホールパス | DVD | 6/14/2011 | 8% |
ズーキーパー | DVD | 10/11/2011 | 7% |
サラ・マーシャルを忘れる-ワイドスクリーン | DVD | 9/30/2008 | 7% |
男らしく考える | DVD | 8/28/2012 | 7% |
バックアップ・プラン | DVD | 8/24/2010 | 6% |
ブンティ・ハンター | DVD | 7/13/2010 | 6% |
たぶんワイドスクリーン | DVD | 6/24/2008 | 6% |
2013年2月17日に終わる週のセルスルー盤売上。 出典ニールセン |
ロマンスバイヤーを読む
ニールセンの「ブックス&コンシューマー」調査*によると、ロマンス市場は女性購入者が圧倒的に多く(購入部数の87%を占める)、18歳から44歳の消費者が43%を占めている。他の多くのフィクション・ジャンルと比べ、ロマンスは低所得層を惹きつけている。消費者はこれまでロマンスをペーパーバックで購入してきたが、現在では電子書籍が売上の大部分を占めている。実際、2013年1月から11月にかけて、消費者は新刊ロマンス小説の40%を電子書籍で購入している。興味深いことに、ロマンス小説の半数近くが電子書籍であった2012年からは減少している。この落ち込みは、(電子書籍フォーマットで大ヒットした)「50 Shades」シリーズが市場で伸び悩んだことが少なくとも一因となっている。
では、何が消費者をロマンスの新刊購入に駆り立てるのだろうか?購入者は作家やシリーズに非常に忠実で、他のどのフィクションよりもロマンスを計画的に購入する。当社の調査によると、ロマンス本の購入者にとって、知人からの推薦の重要性は低い。購入しようとする場合、ロマンスでは他のフィクションジャンルよりも興味をそそる本のタイトルが上位にランクされ、ジャケットの説明が購入のきっかけとなる最終的なフックとなるのが一般的です。著者数から見ると、ロマンスはセルフパブリッシング作家にとって最も強力なジャンルの一つである。実際、2013年第1四半期から第3四半期にかけて、ロマンス本の売り上げの半分以上は従来の出版社以外からのものだった。
だから、エンターテインメントで休日を祝うのが一番だ。お気に入りのラブソングをオンストリームで流したり、お気に入りの映画を観たり、お気に入りの本でくつろいだり。
*2013年1月~11月の書籍および消費者調査。