本コンテンツへスキップ
02_Elements/Icons/ArrowLeft 戻るインサイト
インサイト>パースペクティブ

クッキー時代に予約型広告を活用する上で重要なポイント

1分で読めるシリーズ|ニールセン デジタル シニアアナリスト 宗像直樹|2021年12月号

デジタル広告業界では、プライバシー問題から派生したデジタル識別子の規制強化の話題となっています。

特にサードパーティークッキーを活用した配信を行うターゲティング広告、サードパーティークッキーの規制により、既にターゲティング精度が低下し、配信自体が困難になりました。

今回は、クッキーレス時代に予約型広告を活用する上で重要なポイントをご紹介します。

メディアプランにおいてメディアデータを活用する重要性

デジタル広告が使用され始めた当初は、特定のメディアの広告枠を購入し掲載する予約型広告の利用が中心でした。その後、利用者の属性や行動、趣向をはじめとした情報の基に広告を配信する運用型のターゲティング広告の活用が主流になりました。しかし、サードパーティークッキーの規制などの影響によって、ファーストパーティークを活用している配信、コンテクスチュアル配信がマーケターも多いでしょう。

予約型広告を活用していく上では、効率的にターゲットにリーチするためのメディア選定が重要になります。これまでターゲティング広告をメインで出稿していたマーケターが、各メディア利用するオーディエンスを気にするよりターゲティング設定の調整により重きを置くでしょう。しかし広告のターゲットに適したメディアであるか判断するには、メディアのオーディエンス特性を確認すること重要です。

クッキーレス環境に対応した効果測定ツールでターゲットにリーチできていたかを確認することの重要性

予約型広告や運用型広告などの広告の種類に関わらず、メディアプランを決定し、無事キャンペーンを開始したから安心してはいけません。キャンペーンを開始したら、想定と異なる配信結果となって確認するために、リーチ指標の測定を実施することが重要です。メディアプランの段階ではターゲットに効率的にリーチ可能と思われたメディアであっても、実際に配信してみて想定通りのターゲットにリーチできない可能性もあります。

また、広告の測定ツールもサードパーティークなどのデジタル識別子の規制強化の影響を受けるため、今後の広告の測定ツールを利用する際には、クッキーレス問題に対応している測定ツールを利用することが重要です。

最後に

ここでは、クッキーレス時代に予約型広告を活用する上で重要なポイントについて、特にメディアプランと効果測定に着目してご紹介します。クッキーレス時代のデジタル広告に関わるマーケターに必要なデータやインサイト、これまで慣れ親しんできたものとは異なります。デジタル広告において改めて注目が集まる予約型広告をメディアプランに組み込む際にはメディアが発行する媒体資料に基づいて検討することに、代表性が担保された、横並びでメディア間の直接比較が可能な第三者機関の提供するメディアデータを活用することに重要です、さらにキャンペーン開始後にはクッキー問題の影響を受けない測定ツールを使用して効果を継続的に実施します、PDCAサイクルが回ってくること重要です。

類似のインサイトを閲覧し続ける