今日のマーケター、特にデジタルメディアを取り扱っているマーケターにとっては、コロナ禍における消費者のメディア消費状況の変化を捉えることも重要ですが、一方で、変化し続けるプライバシー問題に関わる規制の強化に対応することも重要な課題となります。
このように環境が変化してきたこと、デジタルに関わるマーケターにとっては、新しい広告の効果測定ツールや新しい広告の配信方法を検討する必要性がでてきており、これまでどおりどおりは、ユーザーの個人情報に関連したデータを収集することができないケースもでてきます。
デジタル識別子に対する規制による影響は既に発生している
まず、改めて現状マーケターが置かれている環境について整理すると、個人情報保護のための法整備は欧州のGDPR、アメリカ合衆国カリフォルニア州におけるCCPAがすでに施行されています。
同じ識別子のユーザーが過去にどのようなサイトを閲覧していたのか?
同一人物であるという判定
このため、自社製品のページへアクセスしてくれたけど、購入に至らなかった人に対して、リターゲティングして購入サイトへ誘導することや、特定のサイトを閲覧しながら、自社製品の購入の可能性のある人に対してターゲティングして広告を配信することができない者が増えています。また、それ以外にも、デジタル識別子で同一人物である判定ができないので、フリークエンシーキャップをかけていたとしても安心はできません。
今後は新しい技術に対する理解に加えて、マーケティングリサーチのスキルが求められる
このような環境下でデジタル広告業界に関わるマーケターとしては、「新しい技術などの情報収集」し、「様々なデータを組み合わせて解釈できる」スキルが必要になってくると考えられます。
まず、今までのデジタル業界では、アドネットワークから、DSP、DMP、コンテキストターゲティングと新しい技術や方法が常に登場してきました。
しかし、その一方で、先程挙げたような、効果測定が影響においては、単純に新しいツールや計測ベンダーを選定するだけでは解決できない問題があります。
デジタル広告業界に関わるマーケターにとっては、今までと比較すると、大きな課題が顕在化している状況ですが、今までも、消費者にとって望ましいコミュニケーションを行って売上につなげていくことが、マーケターにとっての課題です。