昨年、米国の消費者は2億2,600万冊の児童書を購入し、母親がレジに向かった。ニールセン・ブックスキャンによると、2014年の売上は2013年から13%増加した。また、電子商取引の選択肢が増えたにもかかわらず、消費者はその年の書籍の半分を実店舗で購入した。購入者の3分の1以上が月に何冊も本を購入しており、新しい調査によると、実際に購入を計画している人はほとんどいなかった。どういうことだろうか?子どもの本は、衝動買いのカテゴリーに入るようだ。
ニールセンの2015年春夏子供ディープダイブ調査によると、38%の親が頻繁に子供の本を購入すると回答している。衝動買いはしない」と答えた回答者はわずか3%であった。言い換えれば、子供に買い与えるすべての本を見ても、「衝動買いはしない」と答えた人はほとんどいないということである。半数以上(53%)の親は、購入する本の半分が衝動買いであり、さらに26%の親は、購入する本のほとんどが衝動買いであると答えている。
ヒスパニック系消費者(文化的に馴染みがあり、英語を話す)は、子供向けの本を購入する傾向が一般消費者よりも高く、また、子供向けの本を頻繁に購入する傾向がある。ヒスパニック系文化人の回答者の47%が、月に1~2回、15%が週に1回の頻度で子供の本を購入すると回答している。しかし、ヒスパニック系住民もまた、衝動買いをする傾向が強い。
同様に、調査対象の60%以上の親が、購入前に子どもの本について何も調べていない。では、何が購入の決め手になっているのだろうか?たいていの場合、子どもが欲しいと言ったから購入する。特に7~12歳の子どもを持つ親に多い。このグループでは、家族や友人からのクチコミも重要な要素として挙げている。7歳以下の子どもを持つ親にとっては、価格、イラスト、パッケージが購入決定において重要な役割を果たす。
これは出版社にとって何を意味するのだろうか?店頭とオンライン環境の両方における書籍のマーチャンダイジング、意思決定者との直接的な関わり、多文化マーケティングなどの新しい戦略はすべて、読者と購入者の両方を念頭に置いて評価される必要がある。
9月16日に開催されるニールセンのチルドレンズ・ブック・サミットでは、顧客が誰で、何が好きで、どのように顧客と関わるかに焦点を当てながら、これらの分野を掘り下げていく。