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クッキー時代において、マーケティング担当者が把握すべき本質的なリスクとは?

0分で読めるシリーズ|ニールセン デジタル シニアアナリスト 高木史朗|2022年4月号

昨年から多くのマーケティング担当者が、サードパーティークやモバイル広告IDといったデジタル上の識別子に依存したコミュニケーションから、どのように脱却するかという課題に直面しています。

本当のリスクは、無駄な広告出稿が増えることではない

クッキーによるレスとして第一に注目されるのは、正しくターゲティングできない点でしょうか。

では、正しくターゲティングできなかったとしたら/正しい効果測定ができなかったとしたら、どのような問題が起きるのか、うか?まず初めに思い浮かぶのは、「効率」という問題でしょう。

クッキーによる本質的な問題は、期待した効果が出せないこと。

適切な効果が出せなくなるケースが発生要因は、効率の低下同様、「狙っているターゲットに広告が配信できない」ことと、「適切な回数で広告を配信できない」ことです。

狙っているターゲットに広告が見らえなく、ターゲット外の態度変容を起こして、その商品を買うこともあるでしょう、一般的には、多くのマーケティング担当者はターゲットを設定し、ターゲットユーザーに対して様々な調査結果から得られたユーザーの抱える課題を、或いは共感を引き起こす要素を入れてクリエイティブを作成します、そのため、例えば若年女性向けの商品であれば若い女性が登場し、生活の中における共感課題やストーリー構成でその商品の価値を伝えていきます、それはクリエイティブが、高齢の女性に多く配信されてしまいます、高齢の女性にとって自分自身は化けない、必要な商品として認識してもらえず、購入につながるケースも考えられませんか?

また、適切な回数で広告が配信されることができなくても、少し多く配信された程度であれば、問題ないでしょう。

最後に

クッキーレスによるリスクは、効率的に広告を配信する視点からみて、無駄に出稿費が増えるという点に注目がちですが、今回ご紹介したように効果的に広告を配信する点から見て、期待していた効果が得られないという点では本質的な問題として認識し、対策を取っていくことがマーケティング担当者には求められます。 そのためにも、広告の本来の目的に立ち返る、適切なターゲットに対して適切なコミュニケーションを取ることができているのかを正しく把握することが重要で言えます。これからのクッキー時代、レスにおいてはマーケティング担当者にはクッキーレスに対応した測定データをもとにプランニングを行う、効果を測定し、改善があったこと、で効率的な効果を得られることが重要なコミュニケーションとなるのです。

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