新作映画の話題作りといえば、予告編とテレビCMが王道であることに変わりはない。ニールセンの2014年映画鑑賞レポートによると、映画の予告編とテレビスポットは、年齢や人々の注意を引くために拡大し続けるデバイスやプラットフォームのリストに関係なく、アメリカ人が映画情報を得る上位2つの方法である。
CM、トーク番組、レビュー番組など、テレビ番組を通じてニールセンについて 、近日公開の映画を聞いたり知ったりしたと答えた映画ファンの数は、ここ数年で徐々に減少しているが(2008年には81%だったのに対し、2014年には67%)、テレビが重要な広告媒体として成立していることは揺るぎない。これを考えてみよう:2014年第3四半期、アメリカ人は従来のテレビ視聴に月平均141時間以上を費やしており、オンラインやモバイル機器での動画視聴時間を大幅に上回っている。さらに、映画ファンの33%がテレビ視聴中に広告全般に注意を払うと回答しており、53%がコマーシャルブレーク中に映画広告に注意を払うと回答している。
しかし、広告主はデジタルやモバイル機器の影響を否定すべきではない。
ソーシャルメディアやモバイルアプリを介した広告は、テレビや予告編ほど強力な映画認知ソースではないが、デジタルは依然として映画マーケティングミックスの重要な要素である。例えば、映画ファンは、興味のある映画のオンライン広告に気づいたら、75%がその広告をクリックし、81%がその映画の詳細情報(ニールセンについて )を検索すると答えている。
同様に、ソーシャルネットワーク上の広告も、注目されると映画ファンに行動を起こさせる。映画ファンは、ニールセンについて 映画の詳細情報を検索した(37%)、広告をクリックした(25%)、映画の公式アカウントを「いいね!」またはフォローした(22%)、広告をリポスト/リツイート/シェアした(10%)と回答している。
広告宣伝費を最大限に活用したい広告主は、映画館に足を運んでから鑑賞する映画を決める映画ファンもいることに注意すべきである。実際、自発的な映画ファンの45%が劇場で携帯電話を使って予告編を見ており、60%が劇場内広告の影響を受けていると答えている。
方法論
ニールセン映画観賞レポートは、主にオンラインで実施された消費者調査であり、スペイン語を母国語とするヒスパニック系住民にリーチするために対面調査も補強している。この調査は2014年9月に実施され、米国在住の12歳から74歳の4,100人以上と、6歳から11歳の子供450人(親を通じて調査への参加を呼びかけ、親の監視のもとでアンケートに回答した)から意見を集めた。